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医者になると決めてから早2ヶ月。


前期期末テストが終わり、テスト返しが始まった。

ちなみに夏休み期間中はバイトを控えて阿部ちゃんに勉強を教えてもらうようにした。


だから康二くんとはまだ会えてない。

全教科、平均点以上だったは会いに行くって決めてる。
…ご褒美的な?



















…結果、



「めめ!!全部平均点越え!しかも国語前より10点も上がってんじゃん!」

「いやーー疲れた…。国語は漢字めっちゃ勉強したから。」




全教科平均越え。

いやマジで頑張った。




「これで康二くんにも会えるね!」

「…うん。」



岩本くんから夏休み中に康二くんが退院したっていうのは聞いた。
階段は昇り降り禁止にして一階に部屋を移したそう。


賢明な判断だと思う。


鞄にぶら下がっているゾウのマスコットを見つめる。







「あー……マジ楽しみ…。」


既に頭の中は康二くんで埋め尽くされていて、ラウールの話なんて入ってきてない。


「もー!!めめ!ちゃんと話聞いてる!?」


























ヤバい、予定よりも遅れてしまった。

久しぶりに康二くんに会うからどんな格好すればいいか悩んでたら20分オーバーしてた。



「はぁっ、はぁ…」

岩本家に着いてインタホーンを鳴らす。



『おーやっと来たか。』



「岩本くん!」



『康二は今寝てる。まぁとりあえず入って。』



「はい!」







家にお邪魔させてもらう。

リビングのソファに座らせてもらって康二くんが起きてくるのを待つ。




「んぇ、蓮くん来てんのーー!!??」







奥の方から康二くんの大きな声が聞こえた。

少し舌っ足らずなところが寝起きなんだなと思わせる。
つか普通に可愛い。無理。



バタバタバタ!!と音が聞こえて振り向くとそこには可愛い寝癖ができた康二くんがいた。


「ほんま、久しぶりなのにこんなんでごめんな…?」



「ううん。大丈夫。俺が急に来ただけだし。」



意図的にやってるのか、それとも無自覚なのか分からないけど首をこてんとする康二くんが可愛すぎて

思わずスマホが入っているズボンのポケットに手を突っ込んでしまった。
危ない危ない。





「もうお昼やしお腹空いたやろ?お詫びと言ったらアレやけどなんか作るわ!」



「え、マジ?じゃあ待っとくね。」



「おん!っ、わ、」



康二くんがキッチンに歩みを進めた時、身体がぐらついた。


「っぶね……」

「れ、蓮くん…」

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作者名:HIMI | 作成日時:2023年4月28日 18時

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