ゆっくりと3 fk×mm

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またある時は公園の中




"かーしーて！"




『やんやぁ…』



突然知らないお友達に話しかけられた翔太
お友達は砂場で遊ぶスコップを貸してほしいみたい



これが蓮とかなら貸せたんだろうけどイヤイヤ期もあっていいよができないみたい





｢翔太1個くらい貸してあげな？｣



『や！しょたの！』



"うぇぇえん！泣"




『ん"ん"〜！！泣』




声をかけてくれたお友達が泣き出しちゃって、ママさんが走ってくる




翔太も自分は悪くない！と言いたげに泣き始めてしまった




事情を説明すると、イヤイヤ期は仕方ないしいきなり話しかけてごめんなさいと逆に謝られちゃった




｢翔太、抱っこさせて？｣



『やっ…』



｢ふふ、怒らないよ、ほらおいで｣



貸さなかったから怒られる！と思ったのか一瞬抱っこを拒否したけどすぐに甘えてきた翔太




｢これ翔太のだもんね、嫌だったねぇ｣



『しょたの、しょたのすこっぷ泣』



｢ふふ、わかってるわかってる、嫌だったんだよね。｣




俺のだもんと泣いて訴える姿があまりにも可愛くてニヤついてしまうけど



本人にとったらすごく嫌だったんだろうな




｢翔太、蓮にならいいよってできるでしょ？｣


『んっ…れんおともだぢ…』


｢そっか、お友達なら貸せるもんね、偉いねえ｣



とにかく今は認める、否定しないこと




それくらいしか俺に出来ることなんかないからね




｢よし、じゃあおうち帰ってお菓子食べよ！｣



『たべるぅ…』



｢泣いてる子にはなしだよ〜？｣



『なーてない！！』



｢お！ほんとだ〜！翔太強いねえさすが！｣




いつまで続くかわからないイヤイヤ期



初めはどうしていいかわかんなくてつらかったけど
今ならわかるよ、俺にとにかく認めてほしいんだって。




翔太はいい子だよ、かっこいいよ、だいすきだよ、って




満足するまで褒め続けるからね、翔太




｢翔太はいい子だねえ、パパは翔太がだぁいすきだよ！｣






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