雪見さん家の末っ子は病弱!?

大号泣のわけ【リクエスト】しんちゃんさん ページ17

赤side

桃『真都？それはやっていい事なの？』

白「うわぁぁぁあん！」

赤『あらあら…。(苦笑)』

床にペタッと座り、号泣している真都と怒っている大にぃ。
こうなった原因は30分前に遡る。



30分前

桃side

今日は、グループでの予防接種の日。
本当は他のグループと同じ日にやるつもりだったんだけど、仕事が入って今日に延期になった。
真都は今日、学校がある日。だから照に先に受けてもらって迎えに行ってもらい、その間に真都以外の接種を完了させる。

全員が終わったと同時にスマホが震えた。

照大にぃ、車から降りてくれないんだけど…

大介今行くよ。

椅子にかけていたパーカーを羽織って外へ出る。
見慣れた車に近づくと外からでも聞こえるくらい大号泣。

ｶﾞﾁｬｯ
桃『真都？どうしたの？喉痛くなるよ？』

白「うぇぇぇぇん！だいにぃ…！びょういんいかないぃ！」

桃『まず泣くのやめよ？発作出ちゃうから。大丈夫。ぎゅーってしてあげる。落ち着くまでゆらゆらしてるね。』

昔からゆらゆらして落ち着かせるのが好きらしい。

白「ﾌｴｯ…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ」

桃『照ーどこまで教えた？』

黄『勘づいて、病院行きたくないって言ってるだけ。』

桃『じゃあ、あのことは教えてない？』

黄『うん。』

桃『それじゃあ、ここからは俺の見せ場だね。(笑)』

こういう子沢山いるし、俺は慣れてる。

桃『真都？お話聞ける？』

白「うん、ｸﾞｽｯ」

桃『偉いね。何が嫌か言える？』

白「…すずにぃにいう！」

よし、作戦通り。

桃『じゃあ早く言いに行かないと。』

白「うん。」

そう言って待合室まで連れてきた。

黄『大にぃ流石だね。あんなに嫌がってたのに…(小声)』

桃『子供ってそんなもんよ。(小声)じゃあ、俺そろそろ行くわ。』

黄『うん、ありがとう。』

桃『いえいえー』

そう言って、診察室に入った。

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