君を照らす (ページ2)

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Second. ページ2

彼とは、思えば出逢いから奇跡みたいな出来事の連続だった。

元々、彼等のいる事務所のアイドル達にはあまり興味がなかったしどちらかと言うと高校生から韓国のアイドル一筋だった。

貢ぐのも彼等だったし青春のほとんどを彼等に捧げてた。

今思えば、あの頃の私はすごく情熱出来だったんだなあと大人の私が感心できるくらい。

握手会があると言われれば何十枚もCDを買ったし、ライブやファンミーティングにも必ず参加した。

彼等のインスタライブや配信動画で言ってることがリアタイで分かるようになりたくて韓国語も勉強した。

今はこの事を振り返って若いってすばらしいと思える。

でもそれも、就職するまでだった。

就職するまではキラキラとしたOLさんのVlogを見ては憧れ自分もこんな生活をできるようにしようと思っていたものの、
就職して待ち受けていたのは膨大な量のノルマ、上司からの圧力、言葉の暴力。

幸いだったのは周りの同期と後輩達だけはみんなで頑張ろうと
団結できていたことだけ。

でも、3年も経てばそんな周りも少なからず辞めていく子が出始めていた。

正直、仕事のやりがいなんかより上司にいかに怒られないか機嫌を損ねないかの方が大事になっていた。

たくさん貢げる、と嬉しく思っていた給料も休日には疲れすぎて寝て終わることも多く望んでもいないのに口座に溜まっていく。

生きてる意味あるのかな、と考え始めてすらいた。

そんな真っ暗な人生に絶望しかけてる時から私を照らしてくれる存在に出会うための物語が今思えば始まっていた。