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Prologue_vol.9 ページ9



わりかし調子がいい日に買い物でもしようと街中に出た。

1つ目の店で買い物を終え外に出ると急に腕がぴくぴくし始めた。

発作だ…

この時起きたのは強直発作。

まだ動けるうちに目立たないところに移動して
治まるのを待った。

すぐに治まって意識を取り戻したときに声をかけられた。

?「君、もしかしててんかん?」

黒「えっ?はい、そうです。」

?「何歳?」

黒「19です」

?「もし良かったら俺のとこ来ない?」

黒「俺のところって…?」

?「はいこれ。」

名刺には芸能事務所の社長と書かれていた。

黒「こんな俺が出来るわけないじゃないですか」

滝「君だから誘ってるんだ。」

よくよく話を聞くと障害を負った人達向けの芸能事務所らしくて、自分の障害や病気のせいで負い目や気後れを感じて欲しくないという社長の願いがあるらしい。

説得されて半ば強制的に事務所に入ることになった。



滝沢さんに誘われて2ヶ月。

顔合わせの日なんだけど、朝から嫌な予感がしてた。

緊張してるっていうのもあるかもしれないけど。

事務所に着いてすぐ滝沢さんが出迎えてくれて

少し安心したのかもしれない。

脱力発作が起きた。

力が抜けて滝沢さんにもたれかかるように倒れた。

発作が起きたことはあまり覚えてなくて、

周りに言われて気づくことがほとんど。



滝「治まった?」

黒「はい、すいません、」

滝「謝ることじゃない。じゃあ行こうか。」



俺は新たな1歩を踏み出した。

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塩麹 - 面白かったです。話の続きが読みたいです。頑張ってください。 (2021年7月10日 21時) (レス) id: db16e507d4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆぴ | 作者ホームページ:http://yupinoohanashi  
作成日時:2021年6月23日 23時

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